2016年に公開された、ドキュメンタリー映画「Hired Gun 名もなきロックスター」を見ました。
ライブやレコーディングで、雇われるスタジオミュージシャン。
華やかなスターの陰に隠れたスタジオミュージシャンから、数々の裏話がライブ映像を交え語られます。
スタジオミュージシャン以外にも、アリスクーパーやロブゾンビなどの、大物アーティストも出演しています。
ハードロック、ヘヴィメタルが大好きな私は、
ロブゾンビのギターリスト、ジョン5や
ボンジョヴィでギターを弾いているフィルXと
ファイブフィンガーデスパンチのギターを弾いているジェイソンフックの出演シーンにとても興奮しました!
長年スタジオミュージシャンをしてきた彼らからは、厳しい言葉ばかりが多く語られます。
・常に誰かが、自分のポジションを狙っている。
確かに。
大物ミュージシャンであるればあるほど(例サザンオールスターズやエアロスミス)と一緒に仕事したいと思います。
そのほかにも、
・今日の演奏が、次の日の仕事に影響する。
・長年いるバンドメンバーよりも目立たなければいけない。
・アーティストのために良い演奏をする。でなければ、次の日はクビ。
・華やかなスターと同じ空間を共有する俺たちスタジオミュージシャンはそれだけの存在だ。それ以外何にでもない。
・いつも完璧でないといけない。更に素早い記憶力も必要。
ライブで演奏する雇われミュージシャンになるためには、
3つの条件を満たすことを必須とされています。
1. 演奏が、ずば抜けて上手いこと。→演奏が上手いアーティストはたくさんいます。なので簡単に見つかります。
2. ステージ映えするカッコイイ人。 →雇うアーティストの意向で、なんとかなりそうな問題です。
3. 24時間一緒に過ごせる人間。→これは見つけるのが難しいです。
時にスタジオミュージシャンは、重要な役割を果たします。
アメリカのヘヴィメタルバンド、メタリカのベーシストだった、ジェイソンもそのうちの一人。
ヘヴィメタルのジミヘンとまで言われたクリフを事故死で失ったメタリカが、オーディションで採用したのがジェイソン。
当時は、週500ドルでメタリカに雇われたそうです。
彼は、映画の中で亡くなった人の穴を埋める大変さを語っていました。
ヘヴィメタル界のヒーローである、クリフの穴を埋めるなんて、想像するだけで大変なのが分かります。
ジェイソンがいた頃のメタリカのライブ映像を見ていると、ひたすら演奏に集中している彼の姿に心打たれます。
個人的には、いつも、自分の大好きなライブ映像を見てはサポートで起用されているアーティストに羨ましさはありました。
上手くいけば、自分の大好きなアーティストと同じステージに立って一緒に仕事をするわけです。
もしかしたら、大好きなアーティストと友達になれるかもしれない。
この映画を見て現実の厳しさを知りました。
作曲してもレコードにクレジットされない。
(マイケルジャクソンのBeat Itのギターとベースの録音がTOTOスティーブルカサーだったとは!)
スタジオミュージシャンは、いつクビになるかわからない、収入時期も不安定な上、大きい収入も見込めない。
ミュージシャンは本当に厳しい世界ですね。
最近だと、クイーンの伝記映画「ボヘミアンラプソディー」が大ヒットするなど、バンドに焦点を当てた
映画が数多く、作成されていますが、今回紹介した映画のように、
裏方でありながら、ステージでお目にかかるという、
表の面も備えているミュージシャンに焦点を当てたドキュメンタリーはまだ少ないですから、
これからもこのような、映画があると面白いと思いました!
ネットフリックスで、今回紹介した
ドキュメンタリー映画「Hired Gun 無名のロックスター」が見れますので、気になる方は見てみて下さい!
是非、IKKI RECORDSのTwitterのフォローをよろしくお願いします!
細かい情報はここで更新しています。
コメント