今回の記事は、札幌、そして台灣と直接関係はない話ですが、
私が出会った素晴らしいレコード屋との思い出という事で、紹介させて頂きたい。
私は仕事終わり、家に帰宅すると、決まっていつも、パソコンを開き、音楽の情報をチェックします。
今日も音楽のニュースをチェックしていると、悲しいニュースが飛び込んできました。
新宿レコード。。。
私が就職活動で、東京に行った際は必ず訪れていたお店でした。
レコード、CD、そしてブートレッグ。新品で廃盤のものも多く取り揃えていた新宿を代表するレコード屋でした。
店内には、たくさんの来店したときのアーティストの写真やサインがありました。
その中でも、ホテル前で撮影されていた、1995年ごろのオジーオズボーンの写真がとても印象に残っています。
お店に入ると、オーナー夫人の“マダム”こと藤原邦代さんが私に色々質問してくださいました。
中でもはっきり覚えているのは、就職活動でのお話。
私が、就職活動で東京に来ていて、いま音楽の会社を受けていると伝えると、
「音楽の会社を受けちゃだめよ。」
とマダムが言いました。
私は、楽器を販売する会社を受けている最中だと伝えると、
「楽器なら、大丈夫ね」
「でもCDはだめよ。もう売れないんだから」
とマダムが私に言いました。
お客さんにここまではっきり言うなんて。私は、びっくりしたのを覚えています。
マダムとお話ししてると、マダムの夫である藤原間三郎さんも、興味深々に私に質問して下さいました。
どこから来たのかい。
奈良から来たの
奈良はいいとこだよね。
天理高校は野球強いよね。
いつしか私は藤原夫妻と会話できるのが楽しくて、時間があれば、新宿レコードに足を運びました。
ボンジョヴィのCDを買えば、
マダムが、これもいるかいと、
Fair Warningの1995年、大阪公演を収録したブートレッグCDをくれたり。
新宿レコードを後にするときに、エレベーターに乗る最後まで、僕のことを送ってくれたマダムの夫、藤原間三郎さん。
気をつけて帰るんだよ
今日は、ありがとうございました。
若僧の私に、丁寧に接してくれた光景が昨日のことかのように蘇ります。
新宿レコードを48年間、夫婦で経営していた藤原夫妻。
私にとって、かけがえのない思い出です。
私が実店舗として、IKKI RECORDSを始めたら、新宿レコードの優しさを忘れずに札幌に音楽を届けたい。
藤原夫妻、また会える日までお元気で。
コメント