私が出会った素晴らしいレコード屋との思い出という事で、紹介させてください!
私は仕事終わり、家に帰宅すると決まっていつもパソコンを開き音楽の情報をチェックします。
今日もいつものように音楽のニュースをチェックしていると、悲しいニュースが目に入りました。
「新宿レコード」の先代店長 藤原間三郎が死去 https://amass.jp/114821/
新宿レコードは私が東京で就職活動をしている時(当時私は関西に住んでいました)必ず行っていたお店。
レコード、CD、そしてブートレッグがあり、新品で廃盤のものも多く取り揃えていた歴史のある新宿を代表するレコード、CDショップでした。
店内には来店した時のアーティストの写真やサインが沢山あり、その中でも、ホテル前で撮影されていた、1995年ごろのオジーオズボーンの写真が今でもとても印象に残っています。
お店に入ると、オーナー夫人の“マダム”こと藤原邦代さんが私に色々質問してくださいました。
中でもはっきり覚えているのは、就職活動のお話。
私が関西から就職活動で東京に来ていて、現在音楽の会社を受けていると伝えると、
「音楽の会社を受けちゃだめよ」とマダムが言いました。
私は音楽の中でも、楽器を販売する会社を受けている最中だと伝えると、
「楽器なら、大丈夫ね」
「でもCDはだめよ、もう売れないんだから」
お客さんにここまではっきり言うなんて。私は、びっくりしたのを覚えています。
マダムとお話ししてると、マダムの夫である藤原間三郎さんも、興味深々に私に質問して下さいました。
「どこから来たのかい」
「奈良はいいとこだよね」
いつしか私は藤原夫妻と会話できるのが楽しくて、時間があれば、新宿レコードに足を運びました。
RATTのサイン入り7inchシングルがあったので誰のサインか尋ねると知らないわと一言、その後も1992年の非売品となる貴重なボンジョヴィのCDを見つけ新品ですかと聞くと、うちは新品しか置いてないわよと怒られたり今思い返せばいい思い出です。
ボンジョヴィのwebcast2000という新品プレス盤のブートレッグCDを買った時、Fair Warning 1995年の大阪公演のCD
https://youtu.be/OFjTZKE80IAをおまけで付けてくれたり、優しさも感じていました。
数ヶ月おきに行くたびに、話しかけてくれました。
新宿レコードを後にする時、毎回エレベーターに乗る最後まで僕のことを送ってくれた藤原間三郎さん。
「気を付けて帰るんだよ」と若僧の私に、丁寧に接してくれた光景が昨日のことかのように蘇ります。
地方から東京に来てこうして少しの間だけでも何かお話しできるということにどこか嬉しさもありました。
新宿レコードは私にとってかけがえのない大切なお店でした。
心からご冥福をお祈りします。
私が実店舗として、IKKI RECORDSを始めることがもしできたら、新宿レコードの優しさを忘れずに音楽を届けたいと思います。
是非、IKKI RECORDSのTwitterのフォローをよろしくお願いします!細かい情報はここで更新しています。
https://twitter.com/ikkirecords
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